ダンボールを激安で買う! その前に確認しておきたいコト

ダンボールの基礎の基礎

ダンボールを手に入れようと思った時、あなたはどんな検索ワードを入力しますか?

「ダンボール」+「激安」、「格安」、「安い」……こんな感じでしょうか。

それらのキーワードで検索をかけて、本ページに飛ばれた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

買い物をする時、値段はもちろん大事ですよね。しかも安ければ安いほど、うれしいものです。

けれど、「安物買いの銭失い」という言葉があるように、値段だけで決断してしまうのは、あまりオススメできません。

 

ダンボールを激安価格で手に入れたいあなたが、誤って「安かろう悪かろう」なダンボールを買ってしまわないよう、今回はダンボールの品質について、探っていきましょう。

【目次】
その激安ダンボール、強度は大丈夫?
激安ダンボールをネット購入! でもココを見落とすと割高に!?
おわりに……

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【その激安ダンボール、強度は大丈夫?】

通販で見つけて、これは激安! と飛びついたダンボールが、いざ手元に届いてみたら、思っていたよりもペラペラだった────。

そんな悲劇が起きないよう、激安ダンボールを購入する際、どこをチェックしたらいいのかをまとめていきましょう。

 

まずは例として、楽天市場で「ダンボール」「激安」「120」で商品検索してみました。

その中からピックアップしたのが、こちらの商品です。

 

・ダンボール(段ボール)120サイズ10枚【法人様向け】

 

商品説明文を見ると、以下のようにサイズ等の詳細が書かれています。

 

サイズ:縦×横×高さ 単位:ミリ

外寸:(縦)450mm×(横)350mm×(高さ)350mm

内寸:(縦)447mm×(横)347mm×(高さ)344mm

厚み:B段(3mm)

色:両面クラフト色(茶色)

 

ここで一旦、商品の事は置いておきましょう。

まずは基本的な「ダンボールとは何ぞや?」という知識の確認をしていきます。

 

全国段ボール工業組合連合会のホームページによると、「ダンボールとは、波形に成形した中しん原紙の片面又は両面にライナを貼ったもの」と定義されています。

噛み砕いていうと、「ジグザグと波打つボール紙の片面又は両面に、平らなボール紙を貼りつけたもの」という意味です。

 

ダンボールの強度を見分けるのに一番手っ取り早いのが、この「中しん原紙(フルート)」の種類を確認する事です。

よく流通しているダンボールのフルートは、以下の6種類です。

規格も載せておきますので、参考程度に眺めてみてください。

 

《フルートの種類》

段の種類 30cmあたりの段の数 段の高さ
Aフルート(AF) 34±2 4.5~4.8mm
Bフルート(BF) 50±2 2.5~2.8mm
Cフルート(CF) 40±2 3.5~3.8mm
Eフルート(EF) 80以上 1.10~1.15mm
Fフルート(FF) 120以上 0.60~0.75mm
Gフルート(GF) 180以上 0.50~0.55mm

 

このように一覧で並べても、イメージが湧きづらいですよね。

あわせて、ダンボールの厚さも見てみると、もう少し理解しやすくなると思います、

 

《ダンボールの厚さ》

段の種類……厚さ

Aフルート(AF)……5mm

Bフルート(BF)……3mm

Cフルート(CF)……4mm

Eフルート(EF)……1.5mm

Fフルート(FF)……0.8~1.1mm

Gフルート(GF)……0.9mm

 

次に、それぞれがどのような用途で使われているのか、軽くご紹介します。

 

・AフルートとCフルートを使ったダンボールは、主に外装、つまり運搬や引越しなどによく使われています。

 

・Bフルートは、比較的軽い物の運搬や、小型の宅配便の箱として使われる事が多いです。薄くて加工しやすいので、ディスプレイや内装材として利用される場合もあります。

 

・Eフルートは、オフセット印刷機で直接印刷できるため、商品を入れる内箱、つまりギフトボックスやパッケージに使われる事が多いです。

 

・Fフルートは、メール便の箱としてよく利用されています。

 

・最薄のGフルートも、オフセット印刷機で直接印刷できるので、ディスプレイする広告板や、ギフト用パッケージなどで重宝します。

 

────さて、ここで話を先ほどの楽天市場の商品に戻しましょう。

ダンボールを購入する際、商品説明文に記載されている「内寸」のチェックは、誰に言われずともするものでしょう。

ダンボールの「強度」としてチェックしていただきたいのが、「厚み」の部分です。

ご紹介した商品は、「厚み:B段(3mm)」となっています。

B段とは、Bフルートの別の呼び方です。

 

先ほどの用途例で、Bフルートは「比較的軽い物の運搬や、小型の宅配便の箱として使われる事が多い」と書かれていた事を憶えていらっしゃいますでしょうか?

つまり、引越し用や少し重さのある荷物の宅配用に使おうと考えていたのなら、ピックアップした商品では強度に不安が残るという事になります。

 

では、もっと丈夫なAフルートの120サイズのダンボールを安く買いたい場合、ネットショッピングサイトの検索窓に、どんな検索ワードを打ち込めばよいのでしょうか。

普通に考えたら、「ダンボール」「激安」「Aフルート」「120」と入れますよね。

試しにその4つのキーワードを入れて、楽天市場、Yahooショッピング、Amazonでそれぞれ検索してみました。

その結果がこちらです。

 

・楽天市場……10件ヒット。取扱い販売店が違うだけで、商品自体の種類は取っ手穴のアリ/ナシの2種類のみ

 

・Yahooショッピング……0件ヒット。取扱いなし

 

・Amazon……70件ヒット。しかし目的とするダンボール以外のダンボールシートや、ポスター用三角柱型のパッケージまで表示された

 

Amazonの検索結果を見て気が付いたのですが、どうやら「Aフルート」の「A」が引っかかって、「A3サイズ対応」や「A0サイズ」などのダンボールもピックアップされてしまうようでした。

それならばと「Aフルート」のキーワードを消してみると、楽天市場でのヒット件数が22件、Yahooショッピングで117件、Amazonで566件にまで跳ね上がりました。

数だけを見ると、こりゃ大変だ……と思ってしまうかもしれませんが、なぜか140サイズの商品が混ざっていたり、白いダンボールや取っ手穴つきのダンボールも表示されていますので、それらを除外すれば、お目当ての商品自体の数は、さほど多くありません。

 

さらに「激安」のキーワードを消して、「ダンボール」「120サイズ」だけで検索したところ、楽天市場でのヒット件数が1000件以上と表示され、Yahooショッピングで1033件に激増、Amazonはなぜか減って471件になりました。

めまいのするような件数ですが、おすすめ順で見ていくと、今まで表示されていなかった販売店の商品も表示されるようになり、選択肢が広がったと感じました。

むしろ「激安」というキーワードを入れた時よりも、なぜか安い商品が表示されていたりします。

 

ずらりと並んだ一覧から、商品名と画像でアタリをつけ、商品ページの詳細を読めば、大抵の場合フルートの種類も明記されています。

ちょっと手間のかかる作業ですが、納得のいく激安ダンボールを手に入れるために、どうにかひと踏ん張りしましょう。

説明が長くなりましたが、ネットで激安ダンボールを買う前にチェックすべきポイントをまとめると、内寸だけでなく、

「フルートの種類」や「ダンボールの厚さ」も重要だ──という事です。

これだけおさえておけば、通販で大失敗する事はないでしょう。

【激安ダンボールをネット購入! でもココを見落とすと割高に!?】

少しでも安くダンボールを買おうと、通販サイトでキーワード検索をすると、商品一覧にずらりと茶色い絵面が並びます。

商品名でそれらしいダンボールを見つけては、ひとつずつ商品情報を確認して、比較検討していくうちに、だんだん辟易してきますよね。

価値観は人それぞれですが、何時間もかけて激安ダンボールをネットで探すくらいなら、店頭で買った方が手っ取り早いのではないか……と私は思います。

 

そしてネット通販に必ずついて回るのが、送料の問題です。

そとそもネットで購入する場合、1枚だけ買う事ができるとしても、必ず送料がかかってきます。

決して安くない金額ですので、送料がネックになってくる事は間違いありません。

 

送料込みの商品は、私が探した限りでは、最低でも5枚セットからでした。

120サイズのダンボールで、送料を含めて安くてもおよそ200~円/1枚です。

 

引越しなどでダンボールがたくさん必要な場合は、セット購入するのもアリです。

しかし1~4枚だけ欲しいという方は、検索と品定めに費やす時間と手間を考えると、店舗で購入したほうが効率的かもしれません。

それに、実物を手に取って選べば、用途に合った強度とサイズのダンボールが手に入るので、失敗はほとんどありません。

 

ダンボールを購入できる場所は、ホームセンターの他、宅配業者の営業所、郵便局などがあります。

宅配業者や郵便局のオリジナルダンボールは、材質がとてもしっかりしているので、安心して使う事ができます。

 

私のオススメは、こちら!

ヤマト運輸の「ウォークスルーボックス」です

 

おなじみのクロネコヤマトのトラックが、360度ぐるりとデザインされていて、すごくかわいいんです!

インテリアのアクセントとして、お部屋の一角に置いておいても、なかなかオシャレです。

不要になったら、ちょっと手を加えて、ペットのおうちに変身させても面白いですよ。

作りかたは、下記のサイトをご参照ください。

 

・クロネコヤマトのダンボールを猫用の車にする作り方

 

ちなみに、120サイズの荷物として送れる、もっとも使いやすいワンサイズで、外寸と内寸の詳細は以下の通りです。

外寸:(縦)35cm×(横)52cm×(高さ)29cm

内寸:(縦)34cm×(横)51cm×(高さ)27cm

 

こんなにかわいく丈夫なダンボールのお値段は、なんと税込みで356円です!

 

わざわざ営業所まで買いに行くのはちょっと……と二の足を踏んでしまうかたには、下記のヤマト運輸のサイトでの、web注文をオススメします。

こちらで注文した商品は、ヤマト運輸のドライバーさんが自宅まで届けてくれる上に、送料も無料だそうです!

・クロネコマーケット

【おわりに……】

ウォークスルーボックスのかわいさに興奮するあまり、最後はヤマト運輸の回し者みたいになってしまいましたが、激安ダンボールを購入する際のヒントになりましたでしょうか。

 

1円でも安い商品を買いたいという思いは、よほどの大金持ちでもない限り、誰しも同じです。

しかし安いものを買う時は、高いものを買う時と同様に、しっかり吟味してから購入を決めたほうがいいと、私は考えます。

その「吟味」の中には、選別に関わる時間も含まれています。

 

この理不尽な世の中で、貧富を問わずどこの誰にでも、平等に与えられ容赦なく奪われる唯一のモノが、「時間」です。

 

単純計算ですが、最低時給を900円とすると、私たちの10分には150円の価値があります。

もっと細かく計算すると、1分15円の価値です。

分給15円の価値のある私たちが、1円、10円、100円の得するために、何分費やす必要があるのかと、ついつい考えてしまうのです。

 

もちろん、1分、1円の重みは、人それぞれ違います。

時間なんて関係なく、とにかく納得のいく商品を安く買いたい! という考えも、決して悪いものではありません。

買い物を楽しみのひとつとしてみなしていれば、お買い得探しが苦になるはずがないのですから。

しかし私と同じように「時間を削られるのはちょっと……」と感じた方は、ほんのちょっぴり懐が痛んだとしても、思い切って激安以外を選択するほうが、精神衛生上よろしいのかもしれません。

 

いろいろ考えているうちに面倒になってしまった方は、「ダンボール」+「販売」等のキーワードで検索し、たくさん並んでいるダンボール販売業者のサイト一覧の中から、パッと目について開いた所で買う……なんていう買いかたもアリですよ。

 

袖ふりあうも他生の縁、ということわざがあります。

あなたが情報を集めようとして、こちらのページにたどり着いたのも、何かのご縁かもしれません。

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